タイトルの通り本日は東京のおいしいトンカツ屋さんについて話す。WoTは全く関係ないし唐突で申し訳ないが、まあ自分が豚でブログのタイトルがWorld of Pigsである以上、今までこういう記事がなかったのがむしろ不自然とも言える（強気）。立場的にはどちらかというと食べられる側になるわけだが、食材サイドからのレビューというのも斬新でいいのではないだろうか
◆第三位 神楽坂 あげづき
基本的に自分は休日ともなれば一日中豚舎でゴロゴロしてる派で、外出、しかも神楽坂みたいなオシャンティーなスポットに赴くことなどまずありえないのだが、おいしいトンカツ屋さんがあると聞いて半信半疑で行ってみた
正直なところ豚的には神楽坂とかもう字面の「坂」って時点で極力近寄りたくないわけで、案の定駅を出たら目の前の通りが斜面っていう地獄のような街だったのだが、ガレージバックしたいという欲望になんとか負けることなく、開店前から1時間近く待ってありついたトンカツは噂にたがわず確かに絶品だった。肉質が柔らかく、脂の甘味がすごい。チープな表現であるが本当に柔らかくて甘かったのだから仕方ない。地下にある店内の照明は暗く、付け合わせが乗った皿もちょっとグニョっとした形をしていてお洒落なあたりはさすが神楽坂という感じ。あと店員さんがかわいかったこともあり、神楽坂の評価もお洒落地獄からトンカツ天国へとだいぶ向上した。改めて考えるとあの坂も敵からの射線を切って店を目指すには役立つように思えてくるから不思議である
◆第二位 高田馬場 とん太
こちらは神楽坂と違ってだいぶ大衆的、というかいろいろゴチャゴチャしてて汚い街。店構えはごく普通で、30分ほどで入れた店内もカウンター＋お座敷テーブル席とよくある内装。自分はカウンターが埋まっていたので一人で座敷送りにされたのだが、同じく一人客のお姉さんと相席になった。ブ、ブタはお好きですか……？
んで、出てきたトンカツはやはりこれまた絶品だった。おそらくは相当に良い肉を使っているのだろうが、肉質で押してくるというより職人の腕前を活かして優しく揚げてある感じで、サクッジュワッという噛み応えが非常に心地よい。自分もいざという時はこういう感じに揚げてほしい。肉質を前面に出した力技ではなく「職人芸」で勝負している（ように見える）お店は非常に貴重なので今後も頑張っていただきたい。なお、相席のお姉さんはこの店に一人で来るってことは相当なブタ好きだろうしワンチャンあるかなと思ったけど特に何もなかった。残念
◆第一位 高田馬場 成蔵
また高田馬場かよと思われるかもしれないが、実は馬場は全国屈指のトンカツ激戦区なのである。その中でもトップに君臨するお店がこちら。食べログの評価でも堂々の一位だしつまり世界一おいしいお店である。食べログは常に正しいので（洗脳済）
行った日の夕方開店前はゲリラ豪雨が直撃中で30秒に一回くらいのペースで雷が光っており、逆にこれなら並ばずに入れるかなと思ったのだが、店の前に着いたら既に20人以上が豪雨と雷鳴の中立ち並んでいた。お前ら命惜しくないのか……と思いつつも最後尾に付き、店内の豚肉が油で揚げられるのと自分が雷に焼かれるのはどっちが先？みたいな勝負を繰り広げた末、40分近く待って無事着席。命の危機を乗り越えて食したトンカツは、もう正に宇宙一であった。自分はトンカツといえばロースカツ派であり、ヒレカツなぞ老人の食べ物という認識だったのだが、ここの「シャ豚ブリアン」という名前のヒレカツは、ネーミングこそちょっといかがなものかという感じだが、食べてみると、なんだろう、もうほんとやばい（語彙力）。豚肉に衣をつけて油に通しているからトンカツという括りになっているが、実際にはフランス料理かなにかの別の食べ物と考えたほうがいいと思う。意識高い系のお店だと「分厚いけど柔らかいのでそのまま食べられます」とか「最初は塩でどうぞ」とか言ってくるけど、この店は分厚いどころか丸い形をしているのにそのまま噛み切れるし、塩どころか「最初は何もつけずにどうぞ」と言ってきて試してみると超うまいのである。思わずその足で区役所に向かって成蔵とん太に改名しそうになるくらいの衝撃だった 。是非皆さんにも足を運んでみてほしいと豚の立場からも自信をもってお勧めする名店中の名店
◆その他超うまかった店をいくつか
たいようは肉質がいい、丸五は職人技、ポンチ軒はその中間って感じ。ポンチ軒は人に勧める時に店名を言うのがちょっと恥ずかしい。他にもあった気がするが思い出せないので今回はこの辺りで。毎月一回「トンカツの日」を設定しておいしいトンカツ屋さんに行くことにしているので、来年の今頃また記事が書けたらと思うが、そのころには脂肪肝でドクターストップが掛かっているかもしれないので正直自信はない
